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ここでは,テキストモード・英語モードでインストールする方法を紹介します。これはサーバーシステムを構築する際の最も標準的なインストール方法です。
サーバーとして用いる場合には,x等のグラフィカルインタフェイスは必要ありません。マシンへの負荷を極力減らす構築を目指すべきです。また,日本語がうまく表示できないコンソールからのログインする必要があるケースも想定し,rootだけでも英語モードを基本とするようにインストールするべきではないでしょうか。
ワークステーションとして用いる場合には,グラフィカルインタフェイスを基調とする,より使いやすいシステムを目指しましょう。
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CDから起動できるようにBIOSの設定を変更し,CD#1をセットしてリセットします。
最初にインストールモードを聞いてくるので,“text”と入力します。
CD Found
To begin testing the CD media before installation press OK.
Choose Skip to skip the medua test and start the installation.
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▲Red Hat 9からは,インストーラが壊れていないかどうか,最初にチェックしてくれるようになりました。パッケージを購入したり,雑誌の付録などでCDを入手した場合には必要ありませんが,RedHatのサイトからFTPダウンロードしてきてCD-Rに焼いた場合は,念のためにチェックすることをお勧めします。
Language Selection
What language would you like to use during the installation process?
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▲rootは最もベーシックな環境(英語・テキストコンソール)での利用が保証されるべきであり,万が一日本語が利用できない環境でrootを制御しなければならなくなったときにパニックにおちいらないようにすべきです。インストール言語は日本語でもかまわないのでは…という意見もありそうですが,以前のバージョンで,インストール言語を日本語にするとインストール後の使用環境にも日本語が残ってしまったことがありました。その教訓のもと,英語でインストールするべきだと考えております。
Installation Type
What type of ststem would you like to install?
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▲サーバー機として用いるならばServerを選択するのが最も楽です。もちろん,Customを選択して必要な機能のみをチョイスしてもよいのですが,かなりの手間がかかるものと思います。
Disk Partitioning Setup
Automatic partitioning sets partitions based on the selected installation type. You also can customize the partitions once they have been created.
The manual disk partitioning tool, Disk Druid, allows you to create partitions in a interactive environment. You can set the file system types, mount points, partition sizes, and more.
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▲ディスクのパーティションをどのように設計するかを聞いています。容量の大きなHDを用いている場合や,細かく設定するのが面倒な場合にはAutopartitionを選んでしまってもかまいませんが,ディスクスペースの無駄が大きくなることでしょう。よって,Disk Druidを選択することをおすすめします。
Mount Point |
Device |
Size |
Type |
/boot |
hda1 |
100M |
Linux swap |
/ |
hda2 |
* |
ext3 |
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hda3 |
1024 |
Swap |
▲これが最もベーシックなディスク構成です。Swap領域は多ければ良いというわけでもなく,メインメモリの倍を目安に確保します。ただしこのようなパーティショニングでは,再インストールする場合などにデータを移行させることが難しくなるため,必要量の/homeパーティションを追加確保するか,/home専用HDを用意することをおすすめします。
Boot Loader Configuration
Which boot loader would you like to use?
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▲GRUBかLILOのどちらか一方を必ず選ばなければなりません。No Boot Loaderを選択した場合には,別途起動ディスクが必要になります。よほどLILOに愛着を感じていない限りは,GRUBをおすすめします。
Boot Loader Configuration
A few system will need to pass special options to the kernel at boot time for the system to function properly. If you need to pass boot options to the kernel, enter them now. If you don't need any or aren't sure leave this blank.
[ ] Force use of LBA32 (not normally required)
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▲SCSIボードから起動するなどの特殊状況下にない場合には,これは空欄にしておきます。
Boot Loader Configuration
A boot loader password prevents users from passing arbitrary options to the kernel. For highest security, we recommend setting a password, but this is not necessary for more casual users.
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▲通常は起動にパスワードをかけることはしませんが,会社や研究室内で誰もがリセットスイッチを押せる環境にあるときには,これを設定することをおすすめします。
Boot Loader Configuration
Where do you want to install the boot loader?
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▲boot loaderのインストール先を指定します。普通はMBRにインストールしします。
Network Configuration
[ ] Use bootp/dhcp
[*] Activate on boot
IP address: 192.168.0.3
Netmask: 255.255.255.0
Default gateway (IP): 192.168.0.1
Primary nameserver: 192.168.0.1
Secondary nameserver: 210.159.66.2
Ternary nameserver:
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▲デフォルトでは Use bootp/dhcpがチェックされています。それを解除するとネットワークアドレスなどが設定できるようになります。
IPアドレスは,とりあえずLAN側のアドレスを入力しておきます。ゲートウェイにはルーターのアドレスを。ターナリというのは3番目のDNサーバーのことで,とくに無理して指定する必要はありません。
Hostname Configuration
The hostname is the name of your computer. If your computer is attached to a network, this may be assigned by your network administrator.
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▲サーバーマシンの名前です。好きな名前をつけましょう。
Firewall configuration
A firewall protects against unauthorized network intrusions. High security blocks all incoming accesses. Medium blocks access to system service (such as telnet or printing), but allows other connections. No firewall allows all connections and is not recommended.
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▲このままでは使い物になりません。インストール後に細かく設定し直します。
Language Support
Choose additional languages that you would like to use on this system:
[*] English (USA)
[*] Japanese
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Default Language
Choose the default language for this system:
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▲先に書いたとおり,迷わずに英語を選択します。日本語を使いたいならば自分のrcファイルから日本語を指定すべきです。
Time Zone Selection
What time zone are you located in?
[ ] Hardware clock set to GMT?
Asia/Tokyo
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Authentication Configuration
[*] Use Shadow Passwords
[*] Enable MD5 Passwords
[ ] Enable NIS
[ ] Enable LDAP
[ ] Enable Kerberos
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Package Group Selection
[*] Administration Tools
[*] DNS Name Server
[*] Development Tools
[*] Editors
[*] FTP Server
[*] Mail Server
[*] Network Server
[*] Server Configuration Tools
[*] Web Server
[*] Windows File Server
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▲何をインストールするかは人それぞれことなります。自身の使い方を考えて,必要な物だけをインストールしましょう。不要なパッケージを満載することは,セキュリティホールへの近道を作ることになります。なお,rpmによるインストールが主流となっている昨今では,パッケージの削除,追加は手軽に行うことができます。よって,この場で深く悩む必要はありません。
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