ネットワークを定めているファイルは,主に以下の通りとなります。
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• /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
• /etc/sysconfig/network
• /etc/host.conf
• /etc/resolv.conf
• /etc/hosts
基本的には,これらのファイルをviやemacsで修正して設定することになります。
/etc/sysconfig/network
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3:
4:
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NETWORKING=yes
HOSTNAME=physic
GATEWAY=192.168.0.1
GATEWAYDEV=eth0
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1行目で,このマシンをネットワークに接続して使うかどうかを決定しています(当然yesを選択)。2行目でこのマシンの名前,3行目でゲートウェイを設定しています。4行目は,ゲートウェイに通じるNIC(イーサカード)の名称を指定しています。NICを1枚だけ挿して動かす場合には4行目の設定は必要ないのですが,念のために明示したほうが良いようです。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
1:
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3:
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6:
7:
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DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
IPADDR=192.168.0.3
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.0.0
BROADCAST=192.168.0.255
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このファイルによって,eth0デバイスのネットワークに関する設定を行います。NICを2枚挿している場合には,2枚目の設定はifcfg-eth1というファイルに記述します。
1行目では,これがeth0に対する設定であることを明記しています。2行目は,このNICを有効にするか否かを設定しています。noにするとこのデバイスは無効になります。3行目はこのNICに対して固定IPアドレスを与えることを指定しています。BOOTPROTO=dhcpならば,DHCPからリースしたIPアドレスを用います。
4〜7行目はBOOTPROTO=noneになっている場合のみ有効となります。
4行目でNICに対して固定IPアドレスを,5行目でネットマスクを設定しています。6行目のNETWORKは,IPADDRで指定したIPアドレスが所属するネットワーク自体を示すアドレスで,求め方をCライクに書くと ( IPADDR & NETMASK ) となります。7行目のBROADCASTは,IPADDRで指定したIPアドレスと同一ネットワーク上にある全マシンに対して発信するためのアドレスで,( IPADDR | ( ! NETMASK )) で求められる値を指定します。
/etc/host.conf
1:
2:
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order
multi
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hosts, bind
on
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host.confには,名前解決の手順を指定します。上記は最もオーソドックスな記述で,深く考えず,このまま記述することをおすすめします。
/etc/resolv.conf
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2:
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nameserver xxx.xxx.xxx.xxx
nameserver xxx.xxx.xxx.xxx
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名前解決に際し,問い合わせるためのネームサーバーを指定します。他にもいくつか項目はあるのですが,一般的な使い方をするぶんには上記例のようにネームサーバーのアドレスを2〜3列挙するだけでかまいません。xxx.xxx.xxx.xxxにはプロバイダから伝えられたDNSサーバーのアドレスを記述します。
/etc/hosts
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2:
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192.168.0.11 nagmac.alchemy-labo.com nagmac
192.168.0.12 test.alchemy-labo.com test
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同一LAN上のマシンなど,IPアドレスがわかっているマシンについては,上記例のように明示的に記しておきます。こうすることによって,各所において効率が格段に向上します。
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